長時間にわたって便がおなかの中にとどまると、徐々に水分が失われて硬くなり、おなかが張ったりして更に排便が困難になります。
便秘だと感じておられる方は、まず適度に水分摂取を心がけることが大切です。
便秘のタイプには次のようなものがあります。
(1)けいれん性便秘
ポロポロとしたうさぎの糞のような便で腹痛を伴うもの。
(2)弛緩性便秘
排便に必要な腹筋が弱い高齢の方や女性に多く認められ、わりと太い便がでるもの。
(3)直腸性便秘
便意を我慢する習慣のある方に多く、便意が催されなくなるもの。
以上の3つは、食事を規則正しく摂り、体を動かすことである程度コントロールできるでしょう。
しかし、中には(4)症候性便秘といって、大腸癌・腸閉塞などの狭窄が原因で生じるものがあります。
鉛筆状の細い便が出る、または便に血が混じる場合は、大腸カメラなどの精密検査を行うのをお勧めいたします。