コラム ヘッダー

消化器系疾患について

ABC検診(ピロリ)

胃のABC検診について

胃カメラや胃バリウム検査の苦手な方にはぜひ受けていただきたい検査です。
胃の健康状態が血液検査でわかります。
※胃カメラ検査や胃バリウム検査の代わりとなる検査ではありません。
※この検査で胃の健康状態が悪い(弱っている)様であれば、胃カメラや胃バリウム検査を受ける必要があります。

ペプシノゲン法検査とヘリコバクター・ピロリ菌抗体検査を組み合わせることで、胃のリスク状態(弱った状態か否か)や検診間隔を設定することが可能となります。

ペプシノゲン法とは?

「ペプシノゲン」という物質の血中濃度を測定することで胃粘膜の老化(萎縮)の状態を客観的に調べる検査です。

ヘリコバクター・ピロリ抗体検査とは?

胃がヘリコバクター・ピロリ菌に感染していないかを調べる検査です。

A群
健康的な胃粘膜です
胃の病気になる可能性は低いと考えられます。
B群
少し弱った胃粘膜です
消化性潰瘍に注意しましょう。少数ながら胃がんの可能性もあります。
一度、内視鏡検査を受けましょう。
C群
弱った胃粘膜です
胃がんなどの病気になりやすいタイプです。
一度、内視鏡検査を受けましょう。
D群
かなり弱った胃粘膜です
胃がんなどの病気になるリスクがあります。
かならず、内視鏡検査を受けましょう。

このようにABC検診は、「胃の健康度」に応じて検診間隔を設定することができます。
A群(ヘリコバクター・ピロリ菌に感染したことがない)なら5年に1回の検査、B群であれば精密検査を受診し問題なければ2~3年に1回の検査、C、D群ならば精密検査を受診し問題なければ1年に1回の検査を実施するという検診方法です。
ただし、ヘリコバクター・ピロリ菌除菌後の方はE群(除菌群)とし、ABC検診対象外として定期的に内視鏡検査を受診することをお勧めします。